開発とインフラ(2008年度夏学期)


講義基礎情報
科目番号:
開講学科:社会基盤学科

場所:工学部1号館13号教室

講義担当者:吉田恒昭(新領域研究科国際協力学専攻),本田利器(工学系研究科社会基盤学専攻),加藤浩徳(工学系研究科社会基盤学専攻)

開講日時:金曜3限


講義のねらい
 本講義は,途上国におけるインフラ整備の主な課題を念頭において,日本のインフラ整備の経験を整理すること,国境を越えた地球公共財としてのインフラ・ネットワーク構築の最近の話題を提供すること,インフラ整備・開発を理解するための基礎理論を紹介すること,ならびに技術移転に関わる基礎理論を紹介することを目的とする.開発途上国におけるインフラ整備に要請される視座や課題についての基本的な知見を提供し,合わせてこれらの課題を経済学的視点から読み解く公共財,経済成長,技術移転の基礎理論を議論する.


講義スケジュール(案)  last updated on April 21, 2008
第1回(4/11) (加藤)イントロダクション:開発援助におけるインフラ整備の役割(PDF)
第2回(4/18) (吉田)我が国のインフラ整備の経験
第3回(4/25) (吉田)国境を越えた地球公共財としてのインフラ・ネットワーク構築
第4回(5/9) (加藤)インフラの定義と公共財の基礎理論
第5回(5/16) (加藤)経済成長理論の基礎1
第6回(5/30) (加藤)経済成長理論の基礎2
第7回(6/13) (加藤)経済成長理論の基礎3
第8回(6/20) (本田)技術移転の理論1
第9回(6/27) (加藤)経済成長理論の基礎4
第10回(7/4) (本田)技術移転の理論2
第11回(7/11) (本田)技術移転の理論3
第12回(7/18) (本田)技術移転の理論4
第13回(7/25) 期末試験


成績評価
最終回に期末試験によって評価.

参考文献
・「World Development Report 1994  Development and Infrastructure」, 邦訳 「世界開発報告 1994年,開発とインフラストラクチャー」
・「Systems of Infrastructure Development - Japan’s Experience」Akatsuka & Yoshida, 1997, Japan International Cooperation Publishing Co., Lt
・公共経済学に関連するものとしては,常木淳:公共経済学,新世社,1990;柴田弘文,柴田愛子:公共経済学,東洋経済新報社,1998;井堀利宏:公共経済の理論,有斐閣,1996など.
・経済成長理論に関連するものとしては,ジョーンズ・C・I:経済成長理論入門,日本経済新聞社,1999;ローマー・D:上級マクロ経済学,日本評論社,1998など.

本講義に関する問い合わせ等
 成績やスケジュールを含めた当講義全般に関わることは,加藤浩徳(kato@civil.t.u-tokyo.ac.jp)まで連絡すること.また,講義に関連する最新情報は,加藤浩徳のホームページ(http://www.trip.t.u-tokyo.ac.jp/kato)にて提供されるので,必要に応じて参照すること.