平成27年度Aセメスター・社会システム工学基礎II(水曜5限16:50〜18:35@1322号教室)
人間社会と交通システム
工学部社会基盤学科・教授 家田仁
1.
講義概要
交通システムは、現在の経済・生活・社会において、なくてはならないものである。また、近年の増え続ける地震などの災害や度重なる事故のことを考えると、交通システムと社会のあり方は新しいステージへと向かう必要がある。本講義は、道路交通、鉄道、航空など様々な交通システムと人間・地域社会との様々な関わりやそうした交通システムを支える様々な技術について、社会基盤学、都市工学、機械工学、電気工学をはじめとする「交通」の専門家が、歴史、人、環境、インフラ、車両、動力、制御などといった切り口から、最新の技術的展望や現代の交通政策的課題を含めて包括的に講義する。
2.
講義スケジュール・内容
第I部 都市の空間と交通の関わり(工学部社会基盤学科・教授 家田仁)
1.
9月16日 「交通システムは地域の生活を守れるのか!?」
工学部社会基盤学科・講師 鳩山紀一郎
2.
9月30日 「今求められる都市と交通計画」
工学部社会基盤学科・教授 羽藤英二
3.
10月7日 「都市の交通需要マネジメント」>講義資料(差替え済)
工学部都市工学科・教授 原田昇
第II部 陸・海・空の交通システムのイノベーション(工学部航空宇宙工学科・教授 鈴木真二)
4.
10月14日 「巨大化・多様化する国際物流ネットワーク」
工学部システム創成学科・特任准教授 田中謙司
5.
10月21日 「鉄道事故の歴史と安全対策の進化」
生産技術研究所・教授 須田義大
6.
10月28日 「航空事故ゼロの実現に向けて」
工学部航空宇宙工学科・教授 鈴木真二
第III部 これからの社会と自動車技術(新領域創成科学研究科・教授 堀洋一)
7.
11月4日 「ワイヤレス給電技術が生み出す新たなクルマ社会」>参考資料
新領域創成科学研究科・教授 堀洋一
8.
11月11日 「自動化走行技術が生み出す新たな道路交通社会像」>参考資料
生産技術研究所・教授 大口敬
9.
11月25日 「自動車の環境技術」
新領域創成科学研究科・教授 鎌田実
第IV部 交通システムを見る新たな視点(工学部電気電子工学科・教授 古関隆章)
10. 11月18日 「宇宙輸送システムの現状と将来」>参考資料
工学部航空宇宙工学科・教授 中須賀真一
11. 12月2日 「交通分野が切り拓く日本の国際展開」
工学部社会基盤学科・教授 加藤浩徳
12. 12月9日 「リニアモータを用いた軌道系交通の技術」>講義資料
工学部電子・情報系学科・教授 古関隆章
3.
教科書・参考書
・教科書は特に指定しないが、以下を参考書とする。
家田仁(編集代表)・東京大学交通ラボ(著)(2000)「それは足からはじまった:モビリティの科学」技報堂出版
4.
成績評価
・成績は全4課題のレポートによって評価する
・各講義で出されるレポート課題に対して、第I、U部(第1回-第6回)から2課題、第V、W部(第7回-第12回)から2課題を選んで回答すること。
(1)締切、提出方法
・第I部、第II部レポート(2課題分) 締切:11月11日、提出方法:講義修了時に担当教員まで直接提出
・第III部、第IV部レポート(2課題分) 締切:12月22日17:00、提出方法:教務課レポートボックスに提出
(2)レポート体裁
・表紙は不要。1枚目の上部に、科類、学籍番号、氏名及び選択した講義タイトル及び担当教員名を明記のこと。
・1課題ずつホッチキス止めして提出のこと。
(3)注意
・以上の要件を満たさないレポート、締切を遅れたレポート(いかなる個人的な事情も受け付けない)、他のレポートを写したレポート等は採点しないので注意すること。
・念のため、レポートのコピーを必ず取っておくこと。
5.
講義情報・問合せ先
・講義全般に関する問合せは以下の通り。
工学部社会基盤学科・講師 鳩山紀一郎 Eメール:kii at civil.t.u-tokyo.ac.jp